プラダを着た悪魔

表題の悪魔とは、高級ファッション誌RUNWAYの女性鬼編集長のこと。

 

文筆の仕事を夢に持つ主人公は、夢を掴むステップとして偶然この編集長の第二秘書として採用されてしまう。

 

次々に降りかかるオーダーは、時にコーヒーを買いに行ったり、時に開店前の店を開けてもらいステーキランチを用意したり、中にはハリーポッターの次回作原稿が欲しいなんてものも。

 

そんな仕事にあたふたしていた主人公が、はじめて変わる瞬間がこの映画の1番の見どころ。

 

それは、身にまとう服を変えたことだった。

同僚におばあちゃんのお古とまで蔑まれていた主人公が、プロに選んでもらった洗練された格好で現れた時、その顔が変わっていることに誰もが気づく。

決して格好が違うだけじゃなく、内面から溢れる自信が周りの見る目も本人の振る舞いも丸で一変するのだ。

 

この映画は、主人公が夢を掴むまでの立身出世の物語であり、華々しいファッションの世界の物語であり、人生で本当に大切なものを教えてくれる物語である。